Chusen Process

草加本染LOVERS 活動

型彫り

 私たちが1つひとつの型を彫る時に想いを込めて、時間をかけて完成した型紙に下書きし、道具を用いて長いもので38時間かけて完成させました。

1.下書き

型紙用紙にトレーシングペーパーとカーボン紙を使って下書きをしました。

2.型彫り

大学生が1からデザインした型紙を30-40時間かけてひとつひとつ丁寧に彫りました。カッターやポンチ、ハンマーなどを使って型紙を彫ります。

3.型彫り完成


紗張り

  • 図案を彫り上げた型紙を、染めの工程で使用できる状態にする作業のことを指します。
  • 紗(しゃ)とは網状の織物で、以前は木綿や絹で作られています。

1.下準備

・紗張りでは、型紙と紗の接着剤となる漆を使います。
・仮張りでは、乾燥度が異なる2種類を混ぜ合わせ、紗張りに最適な状態の漆を調合します。

2.型紙と紗の接合

型紙の表面、次に紗という順番で漆(うるし)を塗っていきます。ヘラに塗布した漆が均一になるように作業を進めます。

3.紗張り完成

紗張りを行うと全体が黒色に仕上がります!

1.生地の巻きつけ

仕入れた生地は伸ばしながら、1反ずつ巻きつけ、その後染める型の大きさに折りたたんでいきます。

2.型付け

折りたたんだ生地は型を挟んだ木枠に起き、ヘラを使って、糊をつけます。糊を付けた部分以外に染料を注いで、色を付けられるようにするためです。

3.糊付け

注染は染料を上から注いで染めるため、隣に違う色がはみ出さないように糊で堤防を作ります。

4.注染

やかんを使って染料を糊付けした生地に注いでいきます。染料はコンプレッサーという機械で下部から吸引されるので、折りたたまれた生地も上から下まで満遍なく染料がいきわたります。

5.水洗い

染め上がった生地は、水で糊や余分な染料を落とします。

6.乾燥

洗った生地は脱水し、乾燥させます。

7.完成した反物

乾燥の工程を終えると、約12m(JRの電車1車両分)の長さに相当する反物が完成します。

道具紹介

やかん

  染めの工程で使われる道具です。この 「やかん」と呼ばれる中に染料や水をいれて、反物に流し込んでいくために使います。

へら

 型付けの工程で使われる道具です。型を乗せて染めない部分にヘラで均一に防染糊を置くために使われます。型枠を上げ、生地を折り返し同じ作業を20~40枚分繰り返えします。

獨協大学 経済学部 高安健一ゼミナール 草加本染LOVERS
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